ポップソングのルーツ、ニューオリンズとクレオールの正体

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ここではジャズの発祥を「クレオール」という人たちの視点から見てきます。

クレオールは日本人にはあまり馴染みがないと思います。

「アメリカ南部の黒人と白人の混血」という単純なものではないとよく言われます。

説明が煩雑になりがちですが、GoogleのGeminiに聞いてみたところ、割とスッキリした回答をもらえたので引用します。

「クレオール」という言葉は、ルイジアナ州の歴史において、その意味合いと使用法が変化してきた。

初期には、「フランスではなくルイジアナで生まれた人」を指し、フランス人、スペイン人の白人支配階級も含まれていた。しかし、アメリカ合衆国での用法では、アフリカ系人種要素を持つ人々への適用も徐々に広がっていった。18世紀後半にはすでに、自由身分の黒人や、純粋なアフリカ系奴隷も「クレオール」と呼ばれていた。

現代では、「一般的にフランス系白人、アフリカ系黒人、スペイン系、インディアンを先祖に持ち、ルイジアナ州に居住する、または親戚が居住する人々」を広く指している。他の民族も含まれているとされています。

重要なのは、「クレオール」という言葉の伝統的な用法と、アメリカにおけるその後の広義の用法との間の矛盾、および1850年頃からの「アメリカ人」移住者によるクレオール人への差別によって生じた意味合いの混乱である。フランス系、スペイン系クレオールの政治的影響力が減退した結果、「クレオール」は最終的に、ニューオーリンズ住民全般、あるいは地域の事物にも適用されるようになった。

これもあくまで一例ですが、昔のクレオールと言えば、こんなイメージです。

Louisianan kreolit – Wikipedia

しっかりおしゃれしてるところを見ると、少なくとも、奴隷階級ではないことがわかります。

ここまでの「クレオール」についてまとめるとこのような感じです。

血族的には、フランス、スペイン、アフリカ、アメリカ原住民をルーツにもつ人たち。

住んでいる地域は「ルイジアナ(中心は大ニューオリンズ都市圏)」の人たち。

プランテーション経営者は「白人」というのが普通の世の中で、黒人奴隷を雇っていた「クレオール」もいたそうです。

黒人の血が混じっていても、支配者側になることができたのが「クレオール」と言ってもいいかもしれません。

Louisianan kreolit – Wikipedia

ちなみにこの地域特有の「クレオール料理」には、「イタリア系」も混じっているそうです。

ということは、イタリア系も、ニューオリンズで結構な力を持っていたということなのでしょう。

ジャズがニューオリンズで誕生した要因|クレオールの社会的身分の変遷

「クレオール」がどんな歴史的背景を持っているのか、なんとなくわかっていただいたところで、彼らがジャズにどのような影響を与えたかをみていきます。

黒人にアレンジされた「白人音楽」がジャズになる。

これがジャズ発生の初期に起きていたことです。

発生の経緯について、わかりやすい記事を書いておられる方がいらっしゃったいので、引用させていただきます。(引用箇所の「クリオール」は「クレオール」のこと)

ジャズの原型の誕生
黒人達は、奴隷開放令が発布される以前から、休日になると「コンゴ広場」で、先祖代々受け継いできた歌や音楽に興じていました。そこでは、彼らがアメリカに来てから聞き馴染んだ欧州音楽も、打楽器を中心とした黒人特有のリズム感でアレンジして演奏されました。

南北戦争が終わると、敗れた南軍の音楽隊が解散し、多数の楽器が安値で放出されます。黒人達はこの楽器を手に入れ、見よう見まねで演奏し出します。そこへ、奴隷解放の発布後に「新しく」黒人扱いされるようになったクリオールも加わります。彼らが西洋音楽の要素(西洋風のメロディとか)を持ち込むことで、アメリカの黒人音楽は独自に発展していきます。

その結果、楽譜が読めない黒人による独特のリズム感あふれる自己流演奏を、西洋音楽を知るクリオールがまとめる形で黒人ブラスバンドが結成され、白人ブラスバンドにはない躍動感あふれる音楽が出来上がっていきました。

クリオールの役割
以上の展開は、アメリカの他の地域でも起こりますが、それが一番うまくいったのがニューオリンズです。それはひとえにクリオールの存在に依るところが大きいのだと思います。
ニューオリンズ以外では、黒人の血が混じった人達は例外なく「黒人」とみなされました。そのため、西洋音楽の知識を持つ人間が黒人のバンドに参加するのは大変難しく、ニューオリンズ並に成功した地域はありません。

とにかく、その後「ジャズ」と呼ばれる音楽はニューオリンズで誕生したのです。

ジャズ > 歴史:ジャズの誕生 – YiaoWang

「コンゴ広場」って、すごいですね。

どんな人たちがいるか、すぐにわかりそうです。

この様子からもわかるように、黒人音楽には、その初期から「学理」「音楽理論」を知った人たちが関与していたのです。

クレオールたちは白人が受けていた教育を受けることができる生活環境に暮らしていたので、その中には、音楽の道に進んだ人もいた。

そして、クレオールの中でも黒人の血を色濃く持っていた人たちが、奴隷階級の黒人たちと音楽を通して交流を持ち、奴隷階級の黒人たちも、クレオールから学んだことを音楽に取り込んでいった。

これは十分にあり得たことだと思います。

その「音楽理論」は、クラシック音楽由来のものです。当時の楽理は、それくらいしかありません。

のちのジャズミュージシャンたちも、これらの音楽理論を知った上で、さまざまな演奏を編み出していった文化があったのでしょう。

またニューオリンズでジャズが発展した大きな理由の一つに「黒人の血が混じった人でも白人として受け入れられた価値観」があったことがわかります。

これがあったからこそ、ジャズが「黒人の音楽」であっても、多少なりとも、白人たちにも受け入れられていったのです。

クレオールという「混血児」が、他の都市とは違った受け入れられ方をしたのが、ニューオリンズだったのです。

次では、ニューオリンズの社会構造をもう少し詳しく見ていきます。

ニューオリンズの統治者と混血した人種

ニューオリンズは、北アメリカを見て考えると、アメリカ合衆国南部と言われます。

もっと広い視点、つまり、大航海時代の征服者たちの視点で見ると、南北アメリカ大陸の真ん中あたりの北側に位置します。

ニューオリンズから南下すると、すぐ中南米の「メキシコ」です。

そもそも独立志向の強い「州」が合わさった「合衆国」であるアメリカの中でも、南部は非常に特殊なエリアだと言われています。南北戦争が「北と南」で分かれたことは、南部にも強い力を持った勢力がいたということでしょう。

そもそも南部アメリカは、200年ほど無敵艦隊スペインが支配していた地域でしたが、1600年代以降はフランスがその力を振るいました。

日本が江戸時代という安定的な社会を回していた頃の1803年、ナポレオン率いるフランスが、北アメリカでフランスの領土だったニューオリンズを含む地域=ルイジアナ準州(ヌーベルフランス)を買収します。

原因は、お金がなかったからだそうです。

アメリカ北東部のニューイングランド州の意向を汲んだ政治が南部にも及ぶようになり、奴隷制が開始。

プランテーション経営は「白人」するもので、畑に出て綿花を積むのは「黒人」がするもの、という構図が明確になっていく時代です。

その後、1865年の南北戦争で表向きは「奴隷解放」が宣言されます。

当時の価値観は「一滴でも黒人の血が混じっていれば黒人=奴隷」でした。

上流階級と同じような生活をしていた肌の黒いクレオールも、下層階級と同じ生活を強いられていました。

そんな中、奴隷だった黒人たちは、クレオールに導かれるがまま、払い下げになった楽器を見よう見まねで習得。

黒人のフィールングがモリモリのマーチやワルツなどのダンス音楽が演奏されるようになり、これが後に「ジャズ」と呼ばれるようになります。

正直、当時の感覚としては、

「あの黒人たちマーチ演奏してるけど、ちょっと今の部分、なんか変だよね」

という感じだったはず。

音楽家以外は、そんな細かいところは気にしないでしょう。

南北戦争後は、イギリス帝国をはじめとした「帝国」が、こぞって民衆支配のためのバンドを結成させました。

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この流れがあったからこそ、ジャズが発展したのです。

この辺りの音楽と政治的な動きが、これまであまり関係付けて言われてこなかったところだと思います。

この辺りが「音楽史 5.0」のコアの部分です。

ジャズは自然発生的にできたのではなく、結局はイルミナティ=上流階級との利害が一致しなければ誕生しませんでした。

世界中で民間のブラスバンドが結成され、コンテストが開かれたのは、その文化に資金を提供した人たちがいたからです。

繰り返しになりますが「労働の息抜きとしての音楽」こそが、ブラスバンドだったのです。

「労働者の息抜き」がなぜ必要だったのかというと、その方が、ちゃんと「労働」をしてくれるからです。

こういった視点は、経営側になってみないと、わからないような感覚だと思います。

だから「3S政策」が陰謀論と言われるのだと思います。

セックスとスクリーン(マスメディア)は、実際に無益な部分が多いものです。

もう一つのスポーツは「肉体」を通して「精神」を鍛えるという側面があり、これは、人の成長にとっては善いものであると一般に言われます。

しかし、スポーツだけに熱中していて、政治や経済に全く興味がないというは、やはり、統治者にとって都合がいい「政策」だと言わざるを得ません。

最近の「オリンピック」の裏事情を知れば知るほど、スポーツがどこまでも汚されてしまっているということに憤りを感じざるを得ません。

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音楽業界は、ナイトライフと共にあることが普通です。

そして「興行」を取り仕切るのは大体「ヤクザ」や「マフィア」であることも、世界共通の文化です。(なぜこうなったのかは、いずれ書こうと思います)

映画「ジャージー・ボーイズ」などを見ると、その様子がよーくわかります。

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イタリアマフィアなどが経営することの多かった歓楽街の店・クラブなどで演奏する人たちは「裏社会」の一員です。

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サッチモことルイ・アームストロングがシカゴに行く前にいたニューオリンズの歓楽街「ストーリーヴィル」は、ひどい買春地区でした。

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このような、不浄な芸能界ではなく、本当に才能ある人が活躍できる場所としての「芸能界」になっていくことを願っています。


ということで、「黒人の血が入りながらも白人として教育されたクレオール」という人々が、ジャズの誕生に一役買っていたということを、当時の社会環境と、支配者たちの思惑と共に見てきました。

全ては繋がっていて、偶然は一つもないという考えで、これからも、音楽業界の裏側を明らかにしていきます。