商業音楽前史②|南北戦争、大量移民後の軍隊とブラスバンドブーム。音楽による「大衆統治の手法」

  1. ホーム
  2. Music History 5
  3. 商業音楽前史②|南北戦争、大量移民後の軍隊とブラスバンドブーム。音楽による「大衆統治の手法」

南北戦争を機に、黒人奴隷のアメリカへの流入がそれまで以上に増えていきました。

アメリカでは南北戦争の前の1840年から1920年までの80年間に、前例のない数の移民が続いたと言われています。

この移民の中には黒人だけではなく、アメリカの上流階級に当たる一族も存在していました。

この時期にアメリカに来たヨーロッパからの人々(クレオールも含む)は、綿花などを生産する牧場主となっていきます。そしてアフリカ大陸から連れてこられた黒人たちはこの牧場で働き手として雇われました。

映画「それでも夜は明ける」を見れば、その文化がつい最近まで残っていたということがよくわかります。

それでも夜は明ける(字幕版)を観る | Prime Video

南北戦争では、南軍をイギリス女王のエリザベス一世が支援し、ニューイングランド地方を中心とする北軍と対立していました。

ニューイングランド地方とは、北アメリカ大陸で一番初めに開拓・植民が進んだ地域で、マッサチューセッツ州などが有名です。

大学選びのポイント | アメリカ留学なら栄 陽子留学研究所

有名な都市ボストンの支配階級のことを示す「ボストンバラモン」、「オールドマネー」などが有名で、アメリカ建国の父と言われる一族が多く暮らしていた地域のことでもあります。

南部の白人は農業プランテーションを経営していたため奴隷が必要で、「奴隷解放」に反対していましたが、工業に特化していた北部もまた、労働者として奴隷を必要としていたのでした。

こうして1900年代に入り、アメリカ南部ニューオリンズの黒人ミュージシャンが北部(シカゴなど)に移動したことで、アメリカ音楽のブラックミュージックが「商業音楽」として本格的に広がっていくようになりました。

ミシシッピ川を北上するという黒人の移動がなければジャズはなく、ジャズがなければブロードウェイも現在のポップミュージック・商業音楽もなかったと言えます。

北米の”水”を物語る、巨大なミシシッピ・リバーシステム – ◆ DeeeP STREAM ◆ ディープストリーム

南北戦争の際に南軍、北軍のそれぞれが組織していた軍楽隊が使っていた楽器が中古品として市場に出回ったということも、一つの要因と言えます。

アメリカ南北戦争後に不要になった武器が日本の幕末期の薩英戦争に転売されたという事実もあります。

音楽業界大手のヤマハは戦時中に武器製造工場となっていたこともあるので、武器と楽器はわたしたちが考える以上に、近い関係にあるとも感じます。

やまももの木は知っている ヤマハ発動機創立時代のうらばなし

ところで、なぜ「借りること」が「ジャズ的」なのでしょう。これはジャズが誕生した状況に関係しています。奴隷として強制的にアメリカ合衆国に連れてこられたアフリカン・アメリカンは、自前の文化、伝統から切り離され、他の音楽のように「その音楽のための楽器」、たとえば邦楽の三味線や琴、あるいはインド音楽のシタールのような専用楽器がない。そのかわりに第8号「ジャズ史1」で説明したように、南北戦争後に南軍軍楽隊の払い下げ楽器を「借りて」(実際は安く買って)自前の音楽を作り上げたのです。

ストレート、ノー・チェイサー|ミュージカルや映画から名曲を借りたジャズ【ジャズ耳養成マガジン JAZZ100年】第13巻より | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト

ジャズが1920年代に発展した他の背景としては、第一次世界大戦後の「ドーズ案」という借金返済の決まり事がありました。

また、敗戦国となったドイツでは、物資の不足と紙幣の供給が同時並行で起こり、モノに対する貨幣の価値が下がり続け、戦後から10年間で物価が1.2兆倍になるというハイパーインフレが起こりました。苦境に立たされたドイツ、そしてドイツから賠償金をもらいたいイギリスやフランスに対し、アメリカは問題を解決する案として『ドーズ案』を提案しました。この『ドーズ案』とは、まずアメリカがドイツ企業にお金を融資し、経済を復興させ、イギリスやフランスへの賠償金の支払いに繋げるというものでした。そして、イギリスやフランスはドイツから得た賠償金でアメリカに借金を返済します。つまり、アメリカを中心に世界各国に好循環を生む仕組みがドーズ案です。この仕組みの中で、アメリカはイギリスやフランスに代わり、世界経済の中心の座に君臨し、国内では大量消費型の経済が勢いを増していきます。

ジャズと経済 第2回–「ジャズがシカゴやニューヨークで白人社会にも浸透、アメリカの一大エンターテインメントに」 – CANVAS|若手社会人の『悩み』と『疑問』に答えるポータルサイト

「サッチモ」こと、ルイ・アームストロングとその仲間たちがアメリカ北部のシカゴに到着したのが第一次世界大戦後の1923年。

まさに「Roaring Twenties ローリングトゥウェンティーズ(狂騒の20年代)」のちょうど始まりのときでした。

Louis Armstrong – Wikipedia

また同時代には「モータリゼーション/自動車を基盤にした社会」によって人種の違いに限らず労働者・上流階級の人口が増大しましたし、エンタメ業界では、軍との繋がりの強かった「ディズニー」がこの頃誕生しています。

ちなみにこの時期のシカゴは、市長がイタリアマフィアとあからさまに癒着しているという酷い地域で、映画「スティング」なんかを見ると、その酷さがよくわかる?かもしれません。

スティング (字幕版) | Prime Video

ああいうふうに詐欺の手法が発展するほど、長い間詐欺が横行していたということです。

ブラスバンドブームのパトロン

基本的に南北戦争前の「ブラスバンド」は、兵士たちの士気を高めるために導入された側面が大きいとされています。

大きな音のする「太鼓」と、遠くまでよく聞こえるトランペットなどの「金管楽器」という二つが、ブラスバンドでは重要視され、クラシック音楽の中心である「ストリングス」はあまり入ってきません。

戦争においては音楽理論や楽曲にある作者の想いなどの繊細な表現よりも、威厳や堂々とした雰囲気が必要とされたからです。

そして実は、南北戦争後の庶民の間で広まったブラスバンドブームは、上級階級がお金を出資して成り立っていました。

アメリカでもブラスバンドブームが南北戦争後に起きていますが、これは「金融ユダヤ」が意図的に行なっていたと考えられます。

ヴィクトリア朝の時代、特に19世紀後半のイギリスの上流階級では、健全な娯楽を労働者にあたえれば、かれらの美徳を育て、資本主義社会に対する不満を和らげ、解消することができるであろうという社会改良主義が起こり、一般における吹奏楽活動の流行を支えた[13]。資本家もさかんに楽器購入の資金援助などアマチュアバンドの育成を支援している。イギリスではすでに1840年代にアマチュア音楽家向けの楽譜つき雑誌が刊行され、1860年代にはバンド間の連携が密になって「ブラスバンド運動」の動きが活発化した。各種のコンテストもさかんに開かれて活況を呈し、19世紀末には全英で3万ないし4万のバンドがあったとさえいわれている[13]。

ブラスバンドの興隆はまた、一面では帝国主義の時代と重なっていたため、欧米列強の膨張政策にともなって世界各地に広がっていった。ヨーロッパ音楽とローカルな音楽との混淆は世界各地でみられた[21]。土着の歌が吹奏楽で演奏される一方で、西洋音階が出せるよう土着の伝統楽器に改良が施されることもしばしばあった[21]。ネパール、インド、バルカン半島諸国における結婚式、フィリピンやスリナム、ガーナでの葬式、ボリビアやメキシコにおける宗教儀礼など、西欧以外の各地域でも、吹奏楽演奏の場が成立することはバンド市場の発生を促した[22]。しかし、吹奏楽の伝播はしばしば植民地権力の啓蒙的な意向から外れる方向に進むこともあり、実際にガーナでは、ブラスバンドは風紀を乱すものとしてキリスト教教会より断罪され、バンドは当局からの弾圧を避けるため、隠れて演奏することを余儀なくされた[22]。

吹奏楽の歴史 – 近代・現代 – わかりやすく解説 Weblio辞書

資本主義に対する不満を和らげるために「ブラスバンド=音楽」が利用されたということです。

もう少し詳しくみていきます。

この時期の楽器開発により、世界各国どこでも、全く同じ楽器と編成を使用する軍楽隊や民間のブラスバンドが出現しました。

19世紀初頭から労働者階級の間でもブラスバンドが結成されコンテストが開催されています。

労働者階級に音楽が普及したのは「社会改良主義」による上流階級/資本家の支援によるところが大きく、帝国主義とともに世界中にブラスバンドが広がったのでした。

Turkish military musicians, Crimean War (1853-1856).

そしてこの「ブラスバンドブーム=音楽で庶民を黙らせる」というキャンペーンは「クリミア戦争」をきっかけに行われた世界的なものでした。

音楽史上のクリミア戦争。世界初の現代プロパガンダとブラスバンド拡散史 – FourThree

「労働者」と「楽器」がブラスバンドブームには必要ですが、その二つがこの時期に組み合わされたのでした。

金持ちたちを動かしたのが「社会改良主義」というもので、これは「漸進的に社会主義を実現できる」という根拠のもとに広められたものでした。

あれこれいいように言っていますが、まとめて言えば「マルクス主義」で、もっと簡単に言えば「悪魔崇拝者による奴隷社会」です。

【じげもんの常識をブッ壊せ!!】Vol.5 – 共産主義の唯一の目的は、暴力で全ての社会制度を破壊し、独裁者の権力を維持すること | RAPT理論+α

【中国共産党による洗脳】「習近平思想」を国家の教育課程に取り入れ、悪魔崇拝思想に過ぎないマルクス主義の信念を若者に徹底教育 | RAPT理論+α

【インドネシア】『共産主義』の宣伝を禁じる刑法改正案が全会一致で可決 共産主義に関連する活動で4年〜10年の禁固刑 | RAPT理論+α

ここで何よりもお伝えしたいのは、金融ユダヤ人たちが戦争などで社会的混乱を起こす理由の一つに「移民」を発生させて国家を破壊する側面がある、ということです。

これは、2019年からのコロナパンデミックやほぼ同時期のウクライナ危機(ロシアの侵攻)によって、イルミナティたちの手法がこれまで以上に明らかになりました。

世界の難民の総数が、ウクライナ茶番により初の1億人を突破  日本にもさらなるアゾフの工作員・中国共産党員が流入してくる可能性大 | RAPT理論+α

【移民解禁】岸田内閣、紛争地から逃れてきた人を「準難民」として受け入れる『出入国管理法の改正案』を閣議決定 幅広い業種に就労可能 | RAPT理論+α

【ユダヤ人による日本乗っ取り】岸田内閣がウクライナ難民受け入れを決定 創価企業ドンキ・ホーテも100世帯の受け入れを表明 | RAPT理論+α

【岸田内閣】ウクライナ難民になりすました中国共産党員たち各自に1日2400円の生活費を血税から捻出 | RAPT理論+α

【れいわ新選組】クルド人グループと交流会を開催し、「クルド人のヘイトは許されない」「我々は結となれる存在」と主張 クルド人は山本太郎支持を表明 | RAPT理論+α

【治安崩壊】さいたま地検、クルド人100人の乱闘事件で逮捕された計7人全員を不起訴処分 理由は公表せず  | RAPT理論+α

彼らはいつも同じ手法を繰り返し使っています。

災害、感染症、戦争、金融分野で「混乱」を引き起こし、その「不安」によって、人々の行動を誘導するのです。

このように悪魔崇拝者たちは「不安」によって支配しますが、その不安のほとんどが「嘘やでっちあげ、自作自演」であることが明らかになっています。

このようなことが起きても決して狼狽えず、できることを探して冷静に対処してほしいと思います。

【自作自演か?】イスラム主義組織『ハマス』がイスラエルを攻撃 フェイク動画が拡散され、ハマスがイスラエルに養成された組織との噂が広まる  | RAPT理論+α

【自作自演】 厚生労働省職員がコロナ感染 | RAPT理論+α

【9.11は中共のテロだった!!】新庄剛志、9.11発生時に『ワールドトレードセンター』周辺には旅客機の破片が一つもなかったと証言 | RAPT理論+α