
まず、マスメディアの基礎構造である「プロパガンダ」について簡単に見ていきます。
精神分析をもとにしている「PR(パブリックリレーションズ・公衆との関係)」の創始者と言われるエドワード・バーネイズは1960年代には引退したと言われています。

Wikipediaを見ると、国立多発性硬化症協会での仕事を最後に、経歴が途絶えています。
これがどういうことを意味するのかというと、この時代までに「大衆支配の方法」が一通りわかったということなのでしょう。
第二次世界大戦以降は「冷戦」と言われ、人を殺すという「戦争」よりも「恐怖」による大衆支配が一般化していきました。その成れの果てが現在の「監視社会」と言えます。
これらのことを、よくわかるように描いている映画は「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」です。
この映画では、ペーパークリップ作戦でドイツからアメリカにやってきた科学者を利用する「闇の組織(組織名はヒドラ)」が第二次世界大戦で学んだことは「大衆は強制しても動かない」という事実でした。
この経験から闇の組織は、「大衆が自分たちから自由を差し出すように恐怖を利用する」という大衆統治の方法を編み出したと説明するシーンがあります。
実際に、アメリカではことあるごとに「共産主義の恐怖」が世論・民意を動かす根拠にされてきましたが、この「共産主義の恐怖」は元々フロイト理論をもとにしたバーネイズが行っていたことでした。
反共プロパガンダ
エドワード・バーネイズ – Wikipedia
バーネイズは、大衆に拡がる共産主義理念に対処する方法として「フロイトの理論」を使用したが、その手法は、共産主義に対する国民の恐怖感情を緩和するのではなく、むしろその恐怖を促進し、それに対する大衆感情を弄んだ。この理論は冷戦中に非常に強力な武器となった。
トルーマン、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、カーター、レーガン、ブッシュ、クリントン、オバマ、トランプ、バイデンなどのアメリカ大統領は、すべて、このバーネイズがばら撒いた広報理論をもとに統治しているのです。
「恐怖・不安」を統治の根本原理に据えているのです。
ご存知かもしれませんが、バーネイズは、現代の常識の一つである「精神学」という嘘をでっち上げたジークムンド・フロイトの「甥っ子」であり、悪魔崇拝者たちに近い人物でした。
【じげもんの常識をブッ壊せ!!】Vol.56 – フロイト学説の嘘を検証する(1)『心理性的発達理論』と『エディプス・コンプレックス』 | RAPT理論+α
【じげもんの常識をブッ壊せ!!】Vol.57 – フロイト学説の嘘を検証する(2)「無意識の中に封印された辛い記憶が、人の健康を損なう」というウソ | RAPT理論+α
彼がフリーメイソンと関係しているという記述は見つけられませんでしたが、「心理学」自体、嘘まみれのインチキ理論ですので、その上でやることは、最終的に人を幸福にはしないものです。
ここで確認しておきたいのは、1960年代までにはプロパガンダの手法は誰もが無意識で行うレベルまでにマスコミ業界「浸透した」と言えるということです。
ビジネス的にいうと「(本来)要らないものをさも必要であるかのようにすること」が、現代の広告などの基本的な考え方です。

ファンクが「黒い感覚」を音楽のメインストリームに押し上げた
ポピュラー音楽の話に戻ります。
そんなプロパガンダが浸透した、1960年代の音楽界での大きな出来事といえば、ジェームズ・ブラウンの「ファンク」の確立です。
商業音楽に初めてデジタルな要素が入り込んできた歴史的な瞬間でした。
菊地成孔さんの著作では「クロノス時間」と言及されているものです。
大袈裟にいえば、彼がいなければヒップホップもなく、デスクトップミュージックもなかった言っても過言ではないでしょう。
簡単にいうと、黒人たちのリズムには、メトロノームのように等間隔で繰り返されるリズムがあります。曲が終わるまで、そのBPMがずっと続きます。
反対に、それまでの白人たちのいわゆる「クラシック」的なリズムは、指揮者の「さんっハイッ!」という「合図」によっていきなり始めることができるもので、曲の間、ずっと同じBPMが流れていないという特徴があります。
一般的なリスナーにとってはどうでもいいことかもしれませんが(笑)
他の例で言うと、音楽ライブで演奏者たちが耳につけたイヤホンから「クリック」を聞きながら演奏するのが一般的になったのは、2000年代以降からです。
それ以前は、ライブでのリズムは「走ったりもたったり」する音楽が普通でした。地域の小さいライブハウスは、今もこれが主流でしょう。
メジャーアーティストの場合は、ライブ演奏においては「クリック」を聞くのが当たり前で、より正確なリズムで演奏されているのです。
前出の菊地成孔さんと大谷能生さんの細やかな研究は、非常にマニアックですが、気になる方は、ぜひお読みなってみてください。
憂鬱と官能を教えた学校 | 菊地 成孔, 大谷 能生 |本 | 通販 | Amazon
ジェームズ・ブラウン日本人説
前項で説明した「黒人のリズム=メトロノームのリズム」が商業音楽に明確に入っていったのが、「ファンク」と言いわれる音楽で、ジェームズ・ブラウンが編み出した音楽です。
そんな「ファンクの帝王」ことジェームズ・ブラウンは日本人または中国人の血が入っていると言われています。
まずは日本語Wikipedia
父はアメリカ先住民のアパッチ族で、母はアフリカ系アメリカ人とアジア人の系統である[5][6]。
ジェームス・ブラウン – Wikipedia
こちらは先住民研究をされているサイト
(James Joseph Brown, Jr., 1933年5月3日 – 2006年12月25日)は、アメリカ合衆国のソウルミュージックシンガー・音楽プロデューサー・エンターテイナー。通称JB。彼の父はアパッチ族インディアンで、母はアフリカ系黒人アメリカ人と、アジア人の系統であり、彼は日系人及び日本人のクオーターと自称していた。幼少時は、綿花詰みの手伝いや下町での靴磨きを行って生計を助けた。子供時代から地元の「アマチュア・ナイト」で歌っては優勝をさらうほどの歌唱力を持っていた、とブラウンは回想している。
世界の先住民23/先住民族由来の著名人/バースデザイン研究所
こちらは英語版Wikipediaを翻訳
ブラウンは1933年5月3日にサウスカロライナ州バーンウェルで、16歳のスージー(旧姓ベーリング; 1916–2004)と21歳のジョセフガードナーブラウン(1912–1993)の小さな木造の小屋で生まれました。[15]ブラウンの名前はジョセフ・ジェームス・ブラウンであるはずだったが、彼のファーストネームとミドルネームは彼の出生証明書で誤って逆にされていた。[16]ブラウンは自伝の中で、彼は中国人とネイティブアメリカンの祖先を持っており、父親はアフリカ系アメリカ人とネイティブアメリカンの混血であり、母親はアフリカ系アメリカ人とアジア人の混血であると述べた。[17] [18] [19]
James Brown – Wikipedia
出典が不明ですが、こちらはYoutubeの説明欄より。
ジェイムズ・ジョセフ・ブラウン・ジュニア(James Joseph Brown, Jr., 1933年5月3日 – 2006年12月25日)は、アメリカ合衆国のソウルミュージックシンガー・音楽プロデューサー・エンターテイナー。通称JB。ファンクの帝王と呼ばれ、 The Hardest Working Man in Show Business(ショウビジネス界一番の働き者)と称される。シャウトを用いた歌唱法が特徴である。彼の父はアパッチ族インディアンで、母はアフリカ系黒人アメリカ人と、アジア人の系統であり彼は日系人及び日本人のクオーターである(エピソードに後述)。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」に於いて第10位。
ジェイムズ・ブラウン SEX MACHINE セックス マシーン – YouTube
驚くべきことです。
しかも父方母方の血統をよくよくみると、アフリカとアジアのハーフです。
そんなジェームズ・ブラウンがファンクという音楽に行き着いたのは、同じアジア人として非常に感慨深いものがあります。
日本人の勤勉さが、あの「規則正しいリズム」を生み出したような気がしてきます。
そもそも、アメリカ先住民のネイティブアメリカンはアジア人の顔立ちにそっくりです。
かつてどこかの本で、ネイティブアメリカン、アジアの人たちがアラスカ経由で太平洋沿岸を渡って広がった民族だと言及していたことを記憶しています。
と思って調べてみると、DNA分析で断定できているようです。
米先住民の起源はアジア、DNA分析 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト
「ネイティブアメリカンの祖先は日本人」という説が否定される – GIGAZINE
アメリカでは、アフリカ人もネイティブアメリカンも、上級国民の白人たちから酷い目に遭わされてきた人種です。
これこそ、反骨の精神に極みとも言える音楽が、ファンクと言ってもいいと思います。
ただし、ジェームズ・ブラウンのファンクの歌詞は酷いものが多い(セックスマシーンとか笑)のも事実です。
悪魔崇拝者たちに牛耳られた音楽業界ですので、清く正しいものを求めるのは難しいのも事実ですが。
作られたアメリカ公民権運動
ファンクの帝王「JB」も、見事に公民権運動に利用されました。
そしてその裏には「共産主義」人脈の暗躍があったようです。
<リンク>ロスチャイルドに繋がるアメリカ共産主義と公民権運動
公民権運動は、社会的に虐げられていた黒人たちが、その是正を求めて行った運動ですが、アメリカの格差社会は、1960年当時と全く変わっていないどころか、ますますひどくなっていると言わざるを得ないと思います。
どうやら、アメリカでは治安が悪すぎて「門を設置した裕福な都市」が存在しているようです。
日本にも移民が大量に流れ込んできて、各地で治安が悪化しており、まずますスラム街が増えてしまうことが懸念されます。
アメリカのようにならないためにも、今こそ、真実が広く知れ渡り、悪人たちが悪事を働けなくなることを願います。